平成26年施政方針(第1回定例会)

平成26年施政方針 [pdf]

はじめに

 平成26年小牧市議会第1回定例会の開会にあたり、市政運営に係る私の所信を申し述べますとともに、平成26年度予算案につきまして主要な施策とその概要をご説明申し上げ、議員各位並びに、15 万余市民の皆様のご理解とご協力をお願いしたいと思います。

 私が、市民の皆様にご信任をいただき、小牧市長に就任してからこの2月で丸3年が経過したところであり、4年間の任期の最後の一年を迎えるにあたり、まずは改めて一言申し上げます。
 私は、「挑戦的市政運営によって小牧市を活性化する」としたマニフェストの主旨に基づき、就任以来、地域の課題に対し可能な限り矢継ぎ早に新しい施策を実行し、積極的な施策展開を行うとともに、高齢化や人口減少、地方分権の進展など時代の変化に対応する市政改革を目指し、「行政改革の推進」、「戦略的市政の推進」、「住民自治改革の推進」の3つの基本方針を掲げて、市政運営に取り組んでまいりました。そして、今後も「改革と創造の市政」を推進し、必要な改革に取り組むとともに、次代を拓く「先進の地域モデル」の創造にチャレンジし、市民の皆様とともに希望と活力あふれるまちづくりを進めてまいります。

 さて、一昨年から調査研究を進めてまいりました地域ブランド戦略につきましては、市民の皆様の「小牧に住んで良かった、今後も小牧に住み続けたい」といった継続居住意向を高めるために、小牧市への愛着や誇りの醸成を目指して推進しようとするものであります。
 かつて織田信長公が小牧山に革新的な城と城下町を築き、天下統一への第一歩とした史実から、小牧市の目指す まちのイメージであるブランドコンセプトを「夢・チャレンジ 始まりの地 小牧」とし、人も街も、夢に向かってチャレンジし飛躍する、新しい小牧市のイメージづくりを進めることとしました。
 戦略の柱は、「近世城郭のルーツ 信長の小牧山城」と「こども夢・チャレンジナンバー1都市」の二つであります。
 地域ブランド戦略推進のスタートダッシュとして、昨年1年を通して実施いたしました小牧山城築城450 年プロジェクトは、多くの市民の皆様のご参加をいただきながら様々な事業を展開し、小牧市のシンボルである小牧山の歴史と魅力を広く市内外に発信することができました。今後は、このプロジェクトを契機とし、得られた経験と成果を活かして本市のシティプロモーション活動を積極的に展開するとともに、ブランドコンセプトの土台を形成する郷土の歴史資産である「小牧山城」の整備と情報発信を進めてまいります。
 「夢・チャレンジ 始まりの地 小牧」をブランドコンセプトとする本市は、夢やチャレンジの象徴であり、これからの未来を担うこどもたちが夢を描き、挑戦していけるまちとなれるよう全力を注ぎます。こどもの夢への挑戦をまち全体で、みんなで応援する。そのことが、世代を超えた市民のつながりを生み、全ての世代、全ての市民が暮らしやすい、温かい支え合いのまちづくりになると確信しています。
 「夢・チャレンジ 始まりの地 小牧」の地域ブランドの醸成に向けては、この度、こどもたちの協力を得て決定しました、親しみと温かみのあるロゴマーク<夢・チャレンジの象徴である“こども”を中心に、全ての世代の市民、そして小牧市の様々な地域資源を散りばめて描かれたもの>を旗印として、「キミと一緒に、育っていきたい。」というキャッチフレーズとともに、市政横断的に様々な機会を活用して取り組んでまいります。

新基本計画

 本市のまちづくりの羅針盤となる第6次小牧市総合計画につきましては、昨年から本年にかけて基本計画の改定作業を行い、平成26年度から平成30年度までを計画期間とする新基本計画を策定いたしました。
 高齢化や人口減少、地域主権改革などを念頭に、これからの時代の行政運営・地域経営のあるべき姿を模索し検討を進める中で、右肩上がりを前提とする計画の見直しを行い、限られた経営資源をより効率的・効果的に活用できるよう、また市民にとってわかりやすく、行政職員が業務の羅針盤として活用しやすいよう、可能な限り様々な工夫を施しました。
 今後の市政運営につきましては、この新基本計画に基づいて進めてまいりますが、新基本計画の市政戦略編において、長期的展望に立ち、市として何に機軸をおきまちづくりを進めていくのか、その基本となる考え方、まちづくりの指針として、次の3つの「都市ヴィジョン」を掲げ、取り組んでいくこととしました。

 第一に、「こども夢・チャレンジナンバー1都市」であります。
 市内外からの小牧市に対する認識が深まり、地域のブランド・イメージが向上することで、市民の愛着や誇りが醸成 されているまちを目指します。そのため、「夢・チャレンジ 始まりの地 小牧」をブランドコンセプトとする本市は、夢やチャレンジの象徴であり、次代の地域を担うこどもたちの様々なチャレンジを地域全体で応援する都市を目指します。

 第二に、「元気創造都市」であります。
 「元気創造都市」とは、市が市民の元気づくりを応援し、逆に市民の力で創り出された無数の元気の源がつながり合い「まちの元気」になること、すなわち「市民の元気」と「まちの元気」が相互に活性化し合いながら、それぞれがさらに大きな元気へと育っていくことをイメージした都市概念です。
 市は、地域づくりに市民が活躍する環境を創出することで、市民のさらなる健康づくり・いきがいづくりを応援します。
 また、都市の魅力を高め、交流・にぎわいを創出するとともに、地域経済を支援し、バランスの良い産業集積を今後も持続的に高めることで、さらに経済・雇用・財政の基盤が確立された活力あるまちを目指します。
 市民が様々な場面で主体的に活躍できる環境づくりを進め、市民活動や地域自治の充実拡大を通じて、市民の創意工夫によって生み出された元気がつながり合い小牧全体の元気につながる元気好循環のまち「元気創造都市」を目指します。

 第三に、「支え合い共生都市」であります。
 「支え合い共生都市」とは、同じまちで同じ時代を共に生きる市民同士がお互いに協力し合い、支え合い助け合って、安全で安心なまちをつくっていこうという都市概念です。
 市民とともに地域単位での防災・避難訓練や防犯対策の充実などを通じて、災害に強い、犯罪の起こりにくい、安全な地域づくりを進めます。また、年々高齢化する地域にあって、歳をとっても住み慣れた地域で安心して暮らし続けることができるよう、在宅医療・介護の体制等を充実するとともに、地域での災害時の要援護者支援体制の構築をはじめ高齢者等の見守りを強化します。
 市民の力と行政の力を結び付け合わせて地域の課題を克服していく地域自治の充実を通じて、地域の支え合い助け合い活動を推進し、暮らしの安心が実現した市民の優しさがあふれる温かいまち『支え合い共生都市』を目指します。

 以上、今後は新基本計画に基づき、これら3つの「都市ヴィジョン」にまちづくりの機軸をおき、地域活性化営業部、こども未来部を新設するなどした新たな組織体制によって、議員各位や市民の皆様と力を合わせ、ともに知恵を絞りながら、市政運営を進めてまいりたいと存じます。

予算編成方針

 次に、予算編成についてであります。
 本市の財政状況は、平成24年度決算で、市税収入が5年連続の減収となり、厳しい情勢が続いていますが、一方では、経済情勢の好転を背景に個人市民税及び法人市民税は増収に転じたところであり、今後は市税全体も回復基調に向かうことが予測されるところであります。
 しかしながら、昨年には高齢化率が20%を超えるなど少子高齢化は進展し、それに伴う扶助費の増加などにより、財政の弾力性を示す経常収支比率が上昇していることから、財政の硬直化が進んでおります。
 このような状況の中で、行政だけでなく地域も含めて、新たな時代に対応できる仕組みを構築することが必要です。引き続き、行政改革を進めるとともに、市民の皆様と一緒に、地域活動を活性化する仕組みづくりを進めることが重要と考えます。
 そこで、平成26年度の予算編成にあたりましては、第6次小牧市総合計画新基本計画との整合を念頭に、マニフェストに掲げている全ての施策に着手することを目標といたしました。また、重点改革プランに掲げた行政改革の取組みを一層力強く推進するよう努めるとともに、議員各位や市民の皆様からいただいたご意見、ご要望を十分に検討した上で可能な限り市政に反映し、市民の皆様の期待に十分応え得るよう編成したところであります。
 それでは、以下、平成26年度当初予算案の主要な事業と施策の概要について、新基本計画に構成された「市政戦略編」の4つの戦略と「分野別計画編」の7つの分野毎にご説明を申し上げます。

市政戦略

 まず、市政戦略についてであります。
 戦略の第一、こどもの夢を育み、夢へのチャレンジをみんなで応援するプログラムの展開についてであります。
 小牧市の誇る「子育て支援が充実している」姿を一層高めるとともに、さらに高い地域の姿として「こどもの夢を育み、夢へのチャレンジをみんなで応援するまち、こどもを中心に全ての世代がつながっているまち」を目指すことで、全ての世代が暮らしやすい、温かい支え合いのまちづくりへとつなげてまいります。
 こども夢・チャレンジ事業については、小牧山城築城450年記念事業で実施しましたこども遊びウィーク、小牧戦国少女隊の演舞を継承するとともに、これまで単独で開催しておりました舞台芸術祭を事業の一環として実施してまいります。
 「JFAこころのプロジェクト」と連携し、様々な競技種目のトップアスリートからなる「夢先生」を市内小学校に派遣して、こどもたちに夢を持つことの大切さや、夢に挑戦し困難に立ち向かうことの尊さなどを伝える「夢の教室」を実施してまいります。
 また、世界的に有名なイタリアのACミランのサッカースクールが、平成23年にパークアリーナ小牧を拠点として開校し、サッカーを通じての人間形成や、国際的なサッカー選手の育成を目指して活動しております。ACミランのように国内に開校している海外クラブチームなどのサッカースクールを全国から小牧に招待し、交流大会を開催し、夢を追い続けるこどもたちを応援してまいります。
 戦略の第二、次世代成長産業を含むバランスの良い産業集積の形成についてであります。
 「元気創造都市」の実現に向け、バランスの良い産業集積を持続的に高めるとともに、経済・雇用・財政の基盤が確立された活力あるまちを目指してまいります。
 企業誘致につきましては、本市への企業立地を奨励するため、企業立地促進補助制度により積極的な誘致を図るとともに、長年にわたり地域の経済や雇用の基盤を支えてきた企業が引き続き市内での事業活動を継続していただけるよう、市内企業再投資促進補助制度により再投資にかかる経費について支援してまいります。
 また、本市の持続的な発展を目指し、本年6月を目処に市内への新たな企業誘致、企業支援制度の充実、創業・育成サポートなどを柱とする「(仮称)産業振興基本計画」を策定し、戦略的に産業振興施策を推進してまいります。
 戦略の第三、在宅医療・介護、見守り体制の構築についてであります。
 「支え合い共生都市」の実現に向け、高齢者が住み慣れた地域の中で介護サービスや医療サービスを切れ目なく安心して受けることができるよう、在宅医療・介護提供体制を充実するとともに、高齢者等の見守りを強化してまいります。
 在宅医療に関する情報提供や啓発を図るため、従事する職員を対象とした研修会や市民を対象とした講演会を開催するとともに、いざという時に最期まで自分らしく生きるために、元気なうちからの老いの支度を支援し、考えをまとめたり家族と共有するためのツールとして、エンディングノートの活用を提案し、普及促進を図ってまいります。
 戦略の第四、“元気”と“支え合い”の地域循環による「都市の活力」と「暮らしの安心」の創造についてであります。
 「都市の活力」の源である市民の健康と元気に活躍できる環境づくりを支援するとともに、「暮らしの安心」を支える地域の助け合い活動を促進し、さらにそれが健康・いきがいづくりや地域経済の活性化につながって「都市の活力」に循環していく仕組みづくりを進めてまいります。
 市民生活の支援と地域経済の活性化を図るため、商工会議所と連携して実施する「こまきプレミアム商品券発行事業」につきましては、ご好評をいただいており、引き続き実施いたします。より多くの皆様にご活用いただきたいと思います。こうした市内限定商品券事業は、市内への経済循環の囲い込み施策として大変有効でありますが、地域循環の経済トリガーとして、これまで築いてきた店舗ネットワークを活かし、今後創設を目指している「(仮称)ありがとう地域ポイント制度」をはじめ、様々な機会を捉えて工夫を施し、活用を図るべく検討を進めてまいります。
 また、地域の絆を強化し、地域活動を活性化し、支えあい助け合いの地域づくりを推進するため、小学校区単位を基本として設立を目指しています地域協議会につきましては、現在、機運が高まった地域から順次、設立の準備を進めております。この地域協議会の設立に係る準備経費や運営経費に対し支援していくとともに、他の地域に対しては、勉強会や講演会等を企画し、機運醸成を図ってまいります。
 引き続き、分野別計画についてであります。

安全・環境

 まず、安全・環境についてであります。
 防災では、平成23年3月に発生した東日本大震災を教訓として、市民・企業・行政が連携し、防災対策の強化を進め、いつ発生してもおかしくないと言われている南海トラフにおける地震や内陸直下型地震に備え、被害を最小限に抑えるよう防災力・減災力の強化を図っていかねばなりません。
 阪神・淡路大震災を契機として、平成9年に作成しました防災アセスメント調査を、現状に即して更新し、地震などの被害想定、防災課題の整理、災害対策方針の検討を行うなど、総合的な災害対策を推進してまいります。
 次に、生活安全についてであります。
 地域ぐるみで支え合い・守り合う自主防犯パトロール隊の活動など、地道な対策を継続してきたことなどにより、昨年の本市の犯罪発生件数は2,171件と、一昨年と比べ119件の減と4年連続で減少しておりますが、今後もさらに防犯対策を積極的に進め、犯罪が発生しにくい環境を整えていく必要があります。
 そこで、防犯カメラ設置費補助金については、商業者の店舗などの駐車場、マンション、アパートなどの集合住宅の駐車場や月極駐車場について引き続き助成してまいります。
 また、青色回転灯装着車によるパトロールを行うとともに、地域の自主防犯パトロール隊の活動や防犯灯整備などへの支援、市民自ら防犯対策を施した費用に対する助成を継続するなど、市民の安全安心を確保してまいります。
 消防につきましては、本市を始め近隣の六つの消防本部が共同して、本市の消防本部の南に消防指令センターを建設するとともに、高機能消防指令設備とデジタル消防救急無線設備を平成27年度までの2か年で整備を進めてまいります。
 「自分たちの地域は自分たちで守る」という自主的な防災活動が積極的に行われるように、新たに、地区防災訓練等にかかる費用に対して助成してまいります。
 また、消防団につきましては、日頃から生業のかたわら、市民の生命や財産を守るため、日夜、地域に密着した活動を行っていただいておりますが、本年8月に、愛知県内の消防団が一堂に会しまして消防技術を競います消防操法大会が本市の総合運動場で開催されます。日頃の訓練の成果を発揮する消防団員の晴れ姿をぜひご覧いただくとともに、熱い声援を送っていただきたいと思います。
 環境につきましては、行政が先導役を果たしつつ、市民・事業者をはじめとする多様な主体との連携・協力による温室効果ガスの排出量の着実な削減と、省エネルギー設備および太陽光に代表される再生可能エネルギーの普及拡大の取組みを進めてまいります。
 特に、福島第一原子力発電所の事故以降、再生可能エネルギーの積極的な導入を推進してまいりました。引き続き、住宅用太陽光発電システム等を設置される方への助成を行い、システムの普及促進を図ってまいります。
 また、家庭から排出される資源ごみを直接持ち込むことができる資源回収ステーションの設置については、東部地区から設置を望む声が多くありましたことから、資源循環型社会を構築する一環として本年7月に市内2番目の施設としてリサイクルプラザの敷地内に開設してまいります。
 次に、し尿処理についてであります。
 東田中地内のクリーンセンターに小木地内のし尿浄化槽汚泥処理施設の機能を移し、より効率的に一括処理できる施設とするよう、平成26年度中の竣工を目指して引き続き改修を進めてまいります。

保健・福祉

 続きまして、保健・福祉についてであります。
 保健医療につきましては、健康づくりの知識や習慣を身につけていただくための健康教育や健康診査および予防接種など、市民の健康づくりにより一層積極的に取り組んでまいります。
 健康づくりの習慣と関心を高めるために、健康づくりに努力または参加した市民が特定のサービスを利用できる「健康ポイント制度」の導入に向け、本市の健康施策の分析などを行い、調査研究を進めてまいります。
 成人健診につきましては、国民健康保険・協会けんぽ・後期高齢者医療が実施する特定健診と各種がん検診を組み合わせ、小牧市独自の人間ドックとして実施してまいります。
 また、がん検診については、早期発見を図るため、胃がん検診、大腸がん検診の対象を40歳以上から30歳以上に拡充するとともに、全ての世代で自己負担額の見直しを行うこととしました。
 予防接種につきましては、「防げる病気は防ぐ」との考え方で、高齢者の肺炎球菌ワクチン予防接種費用の助成対象を75歳以上から70歳以上に拡充するとともに、妊婦が風しんウィルスに感染することによる子どもの先天性風しん症候群の発生を防ぐため、平成25年度から行っている風しんの予防接種費用も引き続き市が全額公費負担とする助成を実施してまいります。
 また、水ぼうそう、おたふくかぜのワクチン予防接種費用につきましても全額公費負担とする助成を引き続き実施してまいります。
 市民病院については、地域の医療機関と連携を深め、医療の充実に努めます。また、より良い医療を提供するため新病院の建設に向けて、平成25年度に策定する基本計画に基づき設計を進めてまいります。
 高齢者福祉につきましては、住み慣れた地域で介護を受けられるよう、デイサービスやグループホーム、小規模な特別養護老人ホームなどの地域密着型サービス施設の整備費等を支援し、積極的に誘致を進めてまいります。
 障がい者福祉につきましては、障がいのある方が地域で安心して生活できる環境の整備と自立への支援を引き続き図ってまいります。
 また、平成26年10月診療分から、精神障害者保健福祉手帳1級・2級を所持している方について、入院だけでなく通院においても全ての疾患の医療費の自己負担額を全額助成し、負担の軽減を図ってまいります。

教育・子育て

 続きまして、教育・子育てについてであります。
 次代を担うこどもたちには、無限の可能性があります。こどもや子育てに関する施策を重点的、総合的に推進するため、新たに「こども未来部」を新設し、こども夢・チャレンジNo.1 都市を目指し、早期に具体化を図ってまいります。
 学校教育についてであります。
 老朽化した味岡中学校の改築工事を平成26年度中の竣工を目指して引き続き進めるとともに、その他の小中学校についても、計画的に校舎の改修を行う等、教育環境の整備を推進してまいります。
 また、小中学校の保健室には、病気や怪我をしたこどもだけでなく、心に不安を抱えたこどもも多く訪れます。こどもたちへの対応をきめ細かく行うため、大規模校については現行の配置に加え、新たに市独自に非常勤の養護教諭を配置してまいります。
 次に、子育てについてであります。
 子育てしやすい環境を整備するため、放課後児童クラブにつきましては、これまで預かり時間の拡大を先行し、年齢拡大の準備を進めてまいりましたが、いよいよ、現在は小学校3年生までとしております対象学年を、平成26年度から4年生まで拡大し、その後も1学年ずつ拡大してまいります。
 保育園につきましては、待機児童の解消が急務となっています。
 そのため、平成26年度に(仮称)みなみ保育園を建設し、平成27年度から開園と同時に指定管理者による円滑な運営を行うため、事前準備を進めるとともに、保育の内容や環境が適正である認可外保育所に引き続き保育を委託してまいります。
 子育てと仕事の両立支援の一環として行います病児保育については、新たに2つ目の医療機関と連携して保育を行ってまいります。
 保育園の民営化については、平成26年度から市内で村中、味岡に続き第三保育園を指定管理者が運営いたします。
 子育てに関するさまざまな相談などに対応できる仕組みや、地域全体で子ども・子育てを支援する体制をより強化していくため、子ども・子育て支援事業計画を策定してまいります。

文化・スポーツ

 続きまして、文化・スポーツについてであります。
 まず、文化の振興であります。
 本市のシンボルである史跡小牧山については、昨年、織田信長公が自ら築いた最初の城である「小牧山城」が、築城から450年という節目の年を迎えたことから、1年を通じて様々なイベントを開催し、その歴史と魅力を市内外に広く発信してまいりました。
 信長時代に築かれた小牧山城主郭地区の整備基本計画を見直すとともに、引き続き主郭地区の発掘調査を進めてまいります。市役所旧本庁舎解体後の跡地では、史跡にふさわしい復元整備や見学者の利便性を図るためのガイダンス施設などの実施設計を行ってまいります。さらに、現在の堀の内体育施設付近で、小牧山城で発掘された出土品の展示などを行い、小牧山の歴史的価値をわかりやすく伝えることのできる(仮称)史跡センターの整備基本構想を策定してまいります。
 山頂の歴史館については、本年度に策定した耐震改修計画に基づき、基本設計と実施設計を行ってまいります。
 また、園路や広場が明るく、より安全となるよう、適切な樹木の剪定と枯れてしまった樹木の伐採処理を引き続き行ってまいります。
 全国から注目されております小牧山が、市民の誇りとなるよう、積極的に情報発信を進めてまいります。
 次に、スポーツの振興についてであります。
 市民の皆様が、いつでも気軽にスポーツに親しんでいただけるよう地域スポーツの振興を図り、生涯スポーツ社会の実現を目指してまいります。
 施設面では、温水プールの流水プール起流ポンプ改修など、快適で安全な施設整備を計画的に進めてまいります。

産業・交流

 続きまして、産業・交流についてであります。
 本市の魅力の向上や発信、市内外の交流促進、及び産業振興を強力に推進するため、新たに「地域活性化営業部」を新設することといたしました。今後は、この新しい組織を中心に、より一層積極的に地域の活性化を図ってまいります。
 まず、シティプロモーションについてであります。
 本市が持つ豊かな自然や歴史、文化、特産品などさまざまな地域資源を活用し、本市のブランドイメージを醸成するため、新たに「シティプロモーション課」を新設します。このシティプロモーション課を中心に観光振興や市民交流などを強く推進する体制を整え、市の魅力を創造し、発信してまいります。
 まずは、本市の目指すべき観光まちづくりの方向性の明確化を図り、観光推進の担い手の育成や官民連携による推進体制の構築などに取り組むために、本市の観光に関する指針となる観光基本計画を平成27年度までの2か年で策定してまいります。
 昨年は、小牧山城築城450年記念事業のメインイベントである「こまき信長まつり」を、お月見まつり、薪能等の従来からのイベントを取り込んで盛大に開催しました。この記念事業の成果を後年に継承していくことが大切であることから、9月に小牧山史跡公園で従来の「お月見まつり」、「薪能」、小牧青年会議所が行います「ランドマークフェスタ」に、昨年商工会議所が実施しました「楽市楽座」を加え、「こまき信長お月見まつり」として開催してまいります。昨年、市民会館で超満員で好評を博した「信長・夢フォーラム」も引き続き開催し、小牧山の最新の発掘成果や小牧の歴史と魅力をさらに発信してまいります。
 また、全国各地で、地域活力・民間活力の向上、地域経済の活性化を図るため、地域資源を活用した地域ブランドの情報発信が行われています。これまで、全国の有志自治体によって平成24年11月に発足した地域ブランド連携協議会に加盟し、情報の交換や発信を行ってまいりましたが、平成26年度は、協議会の地域ブランドサミットを本市でこまき信長お月見まつりと同時に開催してまいります。全国各地の地域ブランドが集まる中で、本市の魅力を効果的に発信できるよう進めてまいります。
 また、市民の皆様が住んでよかった、住み続けたいと実感できる本市の魅力を高めるまちづくりを行うため、地域ブランドの調査・研究を進めてまいりました。平成25年度に作成したロゴマーク、キャッチフレーズを活用していくとともに、ブランド基本戦略、ブランドブックを踏まえた地域ブランド戦略アクションプランを策定してまいります。
 中心市街地の活性化につきましては、魅力とにぎわいの再生に向けて、地元商店街、市民団体、商工会議所、行政の協働による「中心市街地にぎわい創出事業」で、小牧にぎわい隊が行う城見市を年2回ラピオ南側の小牧駅前線で開催するなど一層のにぎわい創出を図るとともに、店舗開設に意欲のある商業者への支援を引き続き行ってまいります。
 昨今の経済情勢は、景気は、緩やかに回復し、先行きも期待されているものの、中小企業の経営環境は依然として厳しいものがあります。
 引き続き中小企業の経営の安定化、合理化を支援し、地域の活力ある経済発展を図ってまいります。
 本年11月に、愛知県で技能五輪・アビリンピック全国大会が開催されます。本市では、ポリテクセンター中部を会場に技能五輪のうち4つの競技が行われる予定であり、本市といたしましては、物販、飲食、観光PRなどのブースを設け、来場された方をおもてなしするなど、行事をさらに盛り上げてまいります。

都市基盤

 続きまして、都市基盤についてであります。
 まず、市街地整備については、施工中の4地区の土地区画整理事業の進捗を図ってまいります。
 また、田県神社前駅の駅前整備については、引き続き市道布袋内津線の歩道や駅前広場の整備に向けた用地取得など事業の進捗を図ってまいります。
 さらに、小牧駅周辺については、魅力と賑わいのある中心市街地の整備に向け、旧桃花台線小牧駅舎跡地等の整備基本構想の策定に取り組んでまいります。
 次に、公共交通についてであります。
 デマンド交通の有効性、実用性を検証するため、北部地区と東部地区で昨年8月から1年間、実施中の実証実験運行について、引き続き行ってまいります。より多くの方にご利用いただき、ご意見ご要望を多数お寄せいただきたいと思います。
 「こまき巡回バス」についても引き続き、コース及びダイヤを含めた総見直し作業を行ってまいります。なお、デマンド交通実証実験運行の区域においては、その結果を検証し、再編計画を策定いたします。
 本市の東西を結ぶピーチバスは、非常に厳しい経営状況が続いていますが、桃花台から市役所前までの直通コースを増便し、利便性の向上が図られます。また、新たに名鉄小牧線の間内駅から名鉄犬山線の岩倉駅までを結ぶ民間バス路線が開設され、北里地区の公共交通の利便性が向上いたします。いずれのバス路線も住民の皆様の強い要望もあり、それぞれの運行経費に対して必要な支援を行ってまいります。
 さらには、名鉄小牧線味岡駅にエレベーターや障がい者対応型トイレ等を設置するバリアフリー化を支援するなど、より多くの市民にとって利用しやすい公共交通の実現を図ってまいります。
 道路の整備につきましては、小牧駅から小牧山までを結ぶ小牧駅前線延伸道路などの主要な道路や、市民生活に密着した生活道路の整備を積極的に進めてまいります。
 雨水対策については、近年多発するゲリラ豪雨などにより、浸水被害に遭われている地域の対策を引き続き行ってまいります。平成26年度は早苗公園に雨水貯留施設を整備するとともに、一般家庭・企業などが自ら行う雨水貯留施設等の設置に対する助成については、補助限度額を見直して補助件数を増やすなど、浸水被害の軽減を図ってまいります。
 次に、公園整備についてでありますが、市民の利用ニーズを踏まえながら、浜井場公園、東前公園の実施設計、北西部地区の都市公園の地形調査など、地域に根ざした新たな公園を計画的に整備してまいります。児童遊園においては改修箇所を5箇所から10箇所に倍増し、加速して進めてまいります。
 また、緑道については、緑のネットワークの充実を図るよう、合瀬川、境川等の整備も計画的に進めてまいります。
 これまで、昭和56年5月31 日以前に着工された木造住宅を対象に、無料で耐震診断を受けることができる民間木造住宅耐震診断事業を、さらに、耐震診断の結果、倒壊の可能性が高い、または可能性があると診断された木造住宅を耐震改修する場合、その費用の一部を助成する耐震改修費補助事業を実施してまいりました。
 しかしながら、耐震改修については、自己負担額が高額となることから、新たに減災を目的として生命を守る安全なスペースを確保するための耐震シェルターや防災ベッドの設置費用の一部を助成してまいります。

自治体経営

 続きまして、自治体経営についてであります。
 私は、市長就任直後から「改革と創造の市政」を推進してまいりました。限りある行政の経営資源を無駄なく最適に配分しながら、市民と行政の協働によるまちづくりの推進体制や強固な行財政基盤を確立するためには、不断の行財政改革に取り組む必要があると考えております。
 まず、行政サービスについてであります。
 公共施設の利便性向上を図るため、市民ニーズや費用対効果が高い施設について、週休を廃止し、年末年始やメンテナンスを行う日などを除き、全日開館を実施してまいります。
 具体的には、児童館について、これまでに実施している3館に、小牧児童館と北里児童館を加えてまいります。
 また、市民四季の森や図書館の本館及び各市民センターの図書室につきましても実施しますので、これまで以上に多くの方にご利用いただきたいと思います。
 本市の住民記録や税務、福祉などの情報システムは、システム改修や個別システムの導入などによるシステムの複雑化やそれに伴う経費の増大などの問題を抱えておりました。そのため、平成23年度から「総合行政システム」の開発を進めてまいりましたが、年内にはその作業が完了いたします。今後はこのシステムの運用により事務の効率化や経費縮減、窓口の利便性の向上を図ってまいります。
 次に、地域協働についてであります。
 協働提案事業化制度の創設により、市民や市民活動団体の皆様から、市民生活、防災、福祉、教育など様々な分野で、高い効果が期待できる優れたご提案を頂き、平成25年度予算から事業化しております。引き続きこの協働提案事業化制度を活用し、市民参加の機会を増やしてまいります。
 また、まちづくりの基本理念や市民、議会、行政の役割を明確にするとともに、協働によるまちづくりを進めるための基礎となる「自治基本条例」につきまして、平成27年3月の制定を目指し、条例の起草会議を発足しました。条例案を作成するなど取組みを進めるとともに、地域づくりフォーラムを開催し、市民の意識の醸成を図ってまいります。
 地域主権時代に対応する新たな地域自治モデルの創造を推進し、市政運営における主要課題の早期解決を図るため、引き続き、市政戦略会議において集中的な議論を行ってまいります。平成26年度については、自治体経営改革、高齢者福祉医療、産業立地の3つの戦略会議において、引き続き集中した議論を行うとともに、行政評価、予算編成、人事制度等を連携させるための自治体経営システムの構築について計画を策定してまいります。
 また、行政評価の手法として、効率的・効果的な行政運営の推進に努めるため、特定の事業ユニットを対象に包括的な経営分析を引き続き実施してまいります。
 次に、自治会やコミュニティの活動拠点となる集会施設の整備についてであります。
 新たに施設を整備するほか、安全性や快適性を向上させるため、老朽化した施設の計画的な改修を進めてまいります。具体的には、タウン本庄区の集会施設の建設、元町会館の改修工事などを行ってまいります。
 次に、中長期を見据えた公共施設の整備についてであります。
 本市の公共施設は、近い将来に次々と建替え時期を迎え、改修や建て替えなどの費用がこれまで以上に増大することが想定されます。また、高齢化をはじめ様々な課題に対応するため、新たな施設の整備も必要となります。将来の人口動向や施設需要、財政状況などを見極めて、施設の長寿命化、総量抑制、配置の見直し、転用などを検討する必要があると考えております。そのため、まずは、公共施設の利用状況等を調査、分析することが必要であることから、平成25年度から公共施設白書の作成に取り組んでおります。平成26年度までに白書を作成するとともに、施設の老朽化の割合を調査するために劣化診断を行い、将来の本市の公共施設のあり方について、検討を進めてまいります。
 昨年の秋から取り組んでおります「こまき応援寄附金」につきましては、全国各地から大きなご反響をいただき、多くのご寄附をいただきました。平成26年度は、さらに魅力ある制度となるようお礼の品のラインナップを増やすなど工夫を施し、自主財源の一層の確保と、市内産業の活性化、市の魅力の発信を同時に進めてまいりたいと思います。

平成26年度予算規模

 以上、平成26年度予算の主要な事業、施策について説明を申し上げました。
 予算規模といたしまして、一般会計は対前年度当初比 6.6パーセント増の541億5,900万円、一般、特別及び企業会計を合わせた全会計の総額は、対前年度当初比4.5パーセント増の1,152億9,027万1千円となりました。
 歳入では、都市計画税が税率引き下げの実施に伴い減額となりますが、法人市民税が企業業績の持ち直しから増額となることなどにより市税収入は前年度より20億円ほど上回ると見込んでおります。一方、歳出では、公共施設の建設や改修にかかる経費が大きく増えていることや、扶助費が生活保護の受給者数の増などにより増えてきていることなどから、厳しい予算編成となりました。
 そのような中で、各分野のバランスに十分留意しながらも、市民の安全・安心を最優先としつつ地域の活性化や少子高齢化への対応など新基本計画とマニフェストに掲げた本市の重要施策につきましては、積極的かつ優先的に予算化するよう努めたところであります。
 市民の皆様が小牧に住んでよかったと、あるいは住み続けたいと、そういう気持ちを持って暮らしていただくために、新たに定めた本市のブランドコンセプト「夢・チャレンジ 始まりの地 小牧」の実現に向けて小牧市の未来を創造する積極型予算が編成できたものと思っております。

最後に

 最後に、小牧山城が築城450 年を迎えた記念すべき年であった昨年を改めて振り返りますと、地域ブランド戦略の推進、第6次小牧市総合計画新基本計画の策定などに取り組んだ昨年は、「夢・チャレンジ 始まりの地 小牧」のスタートとして相応しい年であったと思います。
 しかし、時代の大きな転換期にあり、次なる時代を切り拓く新しい地域モデルを確立する必要がある今、一刻の猶予も許されません。この度、明確にした本市の目指す「まちのイメージ」や「まちづくりの方向性」を、市民の皆様と共有し、それを実現するための施策、事業を加速的に展開してまいります。
 市民の皆様には「小牧に住んで良かった、今後も小牧に住み続けたい」と思っていただけるよう、さらには、市外の方々にも「小牧に住んでみたい」と思っていただけるよう、新基本計画に盛り込んだ、新たな小牧市政の「夢・チャレンジ」に全力を傾注する覚悟であります。
 議員各位、並びに15 万余市民の皆様のご理解とご協力を重ねて衷心よりお願い申し上げ、私の施政方針といたします。